BMW MINI R50 のトラブルと対策
娘が乗っているミニクーパーのパワーウインドウが下がらなくなり、その後に出した車検ではハイマウントストップランプのレンズが割れているのとフォグランプの取付位置が低いので車検には通りません、との連絡がありました。
ネットでの検索とディーラーへの問合せによるとよくあるトラブルのようです。
経年劣化による故障であればしかた無い事ですが、何か原因があるのでは?と思い原因を探り対策してみました。
※パワーウインドウが下がらない
これは本当に多いトラブルのようで、とりあえずの対策としてはドアスピーカーの10cm位上をぶん殴ると下がる事が多いようです。(YouTubeの動画で見る事ができます)
しっかりとした対策の為ドアの内張りを外して見てみます。
写真では分かりにくいと思いますが、ドアガラスの内側への倒れ込みが強いのが判りました。
この状態ですとガラスが1番上に上がった時に、レールとスライド部で抵抗が大きくなりモーターに負担をかけているのが判りました。
モーターが動かなくなる原因はガラスのレールの調整不良です。
レールは4本のボルトで止まっていますので、まず上の2本を緩めます。
下のボルトを緩めてレールを上に持ち上げると取付部は外内に動かす事ができるので、この車の場合前後とも最初の取付部より2段内側に移動しました。
これでガラスの動きはスムーズになりました。対策完了です。
調整作業の前にガラスやレギュレーター(モーターとレール部)をバラバラにしたのですが、ガラスの取付ボルトが写真のようにスプロケットのような形をしていたので、車高調レンチ(引掛けスパナ)で作業しました。
※ハイマウントブレーキランプの割れ
なんでこんな所のレンズが割れるんでしょうね?
とりあえず外してみようとした所、ルーフスポイラー(正式名称は違うかも?)がじゃまでブレーキランプが外れません。
スポイラーの左右のナットを外しましたが取れません。
両面テープでガッツリ止まっていて、力づくでは取れそうもありません。
外し方は色々あると思いますが、テグス(釣り糸)を使って取るのがお勧めです。
要領はテグスをワイヤーソーのようにして両面テープを切っていきます。
端から切っていき、中央に行くほどテグスをスライドさせるのが重くなってくるので、スポイラーの端を誰かに持ち上げてもらいながらやるとサクサク切れていきます。
テグスをスライドさせる為スポイラー取付面に傷が付きますが、コンパウンドで消える位の傷しか付きません。
4つに割れたレンズです。
なぜ何かにぶつかった訳でもないのにこのように割れたのか?
使い物にならなくなったプレーキランプをもう一度リヤゲートに取付けてみると、取付寸法がおかしく、取付ボルトを締めるとブレーキランプがリヤゲートの中に潜り込んでいくような感じになりました。
つまり、取付ボルトをしっかり締めるとプレーキランプを変形させるような力が掛かった状態で固定されます。
これでは時間が経ったり、リヤゲートの開閉による振動でレンズが割れるのは当たり前です。
そこでブレーキランプ取付部に、1o厚の平ワッシャーを薄い両面テープで貼り付けて取付けたところほど良いピッタリ感で取付けることができました。
対策完了です。
今はまだ割れていないけど心配だと思う方は、ブレーキランプ取付ボルト3本を90度位緩めておくと良いかもしれません。
*フォグランプの取付高さ不良
サスペンションスプリング交換してあるわけでもないのに、フォグランプの取付位置が低いと言われても・・・。
実際測ってみると確かにビミョーなところです。
フォグランプを取外してしまおうかとも思いましたが、ほんの少しの事なので試しにタイヤの空気圧を3kg/cuまで上げてみたところクリアしました。
対策と言っていいかどうか?ですが、タイヤのサイドが硬く変形しずらいタイヤであれば何も問題ない訳ですね。
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